メモ帳(R5年)

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20230930

明日から天下の悪法インボイス制度が始まるね。

フリーランスに転身してわずか一年足らずでこの法律施行の訃報を聞き、ちょうど二年のこの時期に開始。明らかに逆風でした。。今後いかに生き残るのか脳みそフル回転させて考えまくる毎日です。考えるだけではダメで、ぶつかっていって経験を積まねばならない段階にきてる。いよいよここまで来ました。

実際、インボイスが始まると聞いて、いろいろな悪い予感があった訳です。噂はネットで溢れてましたしね。んで、取引先から干される、報酬下げられる、インボイス加入の圧をかけられる、との部分ですが、これは全て本当でした。もちろん全ての取引先がこうだったわけではなく、価格に転嫁できる部分は値上げをし、働き手に影響が出ないよう取り計らってくれた企業もありました(消費者からすれば大幅な値上げですが)。

しかし、自分の場合運悪くメインの取引先だった企業、要するに主な受注先ですな。これがコテコテの馬鹿企業で、上の圧かける、報酬下げる、従わない者を排除する、の三点セットを全てコンボで流れるようにキめてくれました。本当にあった悪い例としてTwitterに流してやりたいぐらいです。ホント腹が立つ。

まあ、みんな零細事業者はこの制度で生活の大転換を迫られていることと思います。実際酷いっす。面倒な事務仕事増やされて税金上げられるか、報酬下げられた上に干されるか、の2択を迫られる訳なんで。

さらに腹が立つのは大手メディアのこの制度に関する扱い。全く批判のひの字もない。NHKなんて直前に特集組んでたけど結局インボイスに登録するお利口な奴隷どもの「仕方ないですよね」とか「長い目で見れば加入したほうがいいのかなと思って」とか「取引先に入ってと頼まれたので、税務署の方々と一緒に頑張ってみようかと」だの、底辺で卑屈な満足を見出した豚どもばかりカメラに映すわけなんですよ。殺意湧くな。インボイスなんか誰が入るかボケ!って人も沢山いる。むしろそっちが多数派だと思うで?それらはガン無視。カメラに映さない。欺瞞に満ちた欲深い政権の太鼓持ち。思考を無くし政府に黙って従うお利口さんな馬鹿どもしか眼中にない。受信料黙って払う、扱いやすいクズどもだけ。胸が悪い。N党に投票するぞこの野郎。

おまけに政府は50万筆以上にも上る反対署名を受取拒否したとかなんとか。受け取ってもどうせ無視するんだろうから意味はねえが、あまり民主的な抗議活動を無視しないほうがいい。ペンでダメなら武力を行使するしかないってテンパる手合いも出てくるから。絶対。

仕事してる日は昼飯はブランパン一つと飲み物一杯に節約してるけど、ちっちゃいパンと野菜ジュースだけで500円超えるぞこの野郎!どんだけ物価上がってるんだ?映画代はいつの間にか2000円か?!ガソリン代も一回岩行っただけで2000円超えるぞ!コンビニの100円コーヒーもいまや120円だ!コンビニの鮭おにぎりも今や180円だ!卵は値上がりしたまんま。コロナの治療薬もワクチンも自費になるし、企業は賃上げなんか全くせず内部留保や言うててっぺんが私腹を肥やすばかり。馬鹿女に高い飯奢って猿みたく高いとこに登ってレビトラ飲んで汚えセックスに興じてやがる!

インスタばっかりの女達はごくごく一部の特権階級が自分を攫いにきてくれると信じて延々と相手を選り好み。年収250万の若者は女に触れることさえできない!金をも超える超越的な魔法のトリックはイケメンであることだが、これも年々基準が急上昇だ。本物の韓流アイドルクラスじゃないとイケメン扱いされない!歳をとったらもっともっと金が必要で、女達はあからさまな金目当てを隠そうともしなくなった。曰く、安全で安心な生活の為だと。子供を産み育てるためには金が必要なんだと。俺が5年ぐらい前に言ってたネタ文そのまんまなこと言ってやがる!ふざけるなよ。思っててもそんなこと口にするなバイタどもめが!!資本主義の行き着く先は絶滅クラスの少子化だ。日本はその最先端だ。解決は異民族の受け入れ、緩慢な侵略を甘受することしかない。この国は破滅に向かっているのだ。

必要なのは天国を建設することではなく、地獄を破壊することである。みんな怒って立ち上がれ!自民党を倒せ!

20230925

(今日もただの日記なので飛ばしてください。半ば以上自分のためにつけています)

日曜日仕事だったのだが、更衣室でぼけーっと着替えていたらふっと懐かしいメロディが頭をよぎった。なんでその曲がいきなり浮かんできたのかわからない。「ラピュータ」というビジュアル系バンドの曲で、90年代に名古屋耽美系なんて言われていた頃の古い曲だ。30年ぐらい前の曲かな笑。高校生の頃に好きでよく聞いていたんですが。当時はその曲の入った「眩暈(めまい)」というタイトルのアルバムを名盤認定していて、本当によくヘビロテしていた。今でも黒夢の「亡骸を」と並んで語られることが多いらしい。俺的には日本の90年代アンダーグラウンドを象徴するアルバムだ。

ふっと思い出した上に、ちゃんと聞きたくなった。最近お気に入りのサブスクで探してみたら普通にアルバムが安い値段で売っている。つうか家にまだあると思うんだけど、ちょっとした個人のレコードショップぐらいCDがあるもんで。一つの空き部屋に押し込んでいるのですが、探すのが大変なんですよ。しかもそれをスマホに入れるのとかクソだりいわけなので。もう買っちゃいましたね。1600円程度なんで気にしません。

んで、仕事が終わったらうっとりとした気持ちで聴いていました。このバンドの特徴は演奏が上手いことです。名古屋系って世界観形成に注力して終わるバンドが多かったと思うんですが、このバンドは80年代メタルやハードロックの影響がめちゃくちゃ色濃く感じられますし、普通に上手いんです。ところどころバソリーやスレイヤーみたいに感じることもある。けっこう遅咲きだったけど、メンバーは各バンドを遍歴したベテラン揃いだったらしい。まあ、当時から演奏面で抜きん出ていたので好きだったんです。ませた高校生ですね。

で、ボーカルのakiちゃん(←ファンの間での愛称)なんですが、これが上手いんです。いかにもな高い声も出せますし、高音域のしゃがれ声や低音域の歌い方がとにかくセクシーでね。エロい声なんです。男でもそう思う程度には。当時の化粧系(←死語)は作りすぎた感じの押しの強すぎる気持ち悪いボーカルが多かったんだけど、akiちゃんは押し付けがましくなかったんですよね。控えめというか。でもakiちゃんなしのラピュータは考えられないと思います。表現力や世界観形成も群を抜いていました。素晴らしいアンダーグラウンドミュージックです。

まあ、そんな感じですがメジャーデビュー後はお約束で耽美さが薄れていくんですが、それはそれでCDのセールス面ではなかなか良かったようで、アニメの主題歌になったりしていました。凄いことですよね。

で、昨日寝る前にふっとakiちゃんって今どうしてるのかなって気になったんですよね。確か50代ぐらいじゃないの?俺が40代なんだから。で、寝る直前にWikipediaを見てみたら、なんと「2023年8月29日没」って書いてるんだよ。もう衝撃を受けて眠れなくなってしまった。亡くなってるのかよ、、しかもつい先月かよと。

なんだか奇妙な符号を感じて胸がざわつき始めたんですよ。なんで、ふっとあの曲が浮かんだのか、何にもない、職場の更衣室ですよ。懐かしい曲を思い出すような、なんのきっかけもない場所で急に頭の中にメロディが流れたんです。

で、今日はまた奥多摩までボルダリングをしてきたので午前3時半には家を出ました。当然車内BGMは昨日買ったばかりの「眩暈」です。あーakiちゃん死んじゃったのかよ。。と聴いていたら泣けて泣けて仕方なかった。運転しながら号泣。高速爆走中に泣きながら大絶叫ですよ。

何処からか、あなたの声が聴こえてくるの、なぜ?

近づけば壊れそうになる、色褪せる思いさえ

更衣室でふっと浮かんできた「too late」という曲のサビの一節です↑

なんでこのメロディをいきなり思い出したんだろう。歌詞よく読んでよ。本当に不思議な符合です。akiちゃん俺を迎えに来たんちゃうか。俺、今から岩登るけどひょっとしたら事故起こして死ぬんやないかな笑。そんなことをぼんやり思いました。半分はその着想を真に受けてはいなかったけど、もう半分はどこかで気にしていました。「眩暈」はほとんどが死や別離をテーマにした曲だったからです。

そして俺はその日、十中八九死んでいたであろう転落事故を起こしました。保持したと思った瞬間左指がすっぽ抜けて、次の瞬間には地面にダイブしました。奇跡的に無傷。落ちた先の後頭部のほんの数センチ横には突き出た岩塊が。本当に死ぬところでした。奥多摩の岩はチャートという岩質で極めて硬い岩なんです。頭から落ちれば間違いなく死にます。でも俺は生きてる。不思議だよね。

全然関係ねえとは思うけど、akiちゃんが助けてくれたんじゃないかって、なんかふっと思ったんですよね。昨日今日と、ふっと思った着想がだいたい現実化しているわけですから。きっとそうなんじゃないかなって。

akiちゃんの死は本当に残念だし悲しいです。自分より上の世代で活躍していた人らが病気や老いでいなくなってしまうのは寂しいし悲しい。ずっと元気でいてほしかった。何でもっとしっかり追いかけなかったんだろうなあ。亡くなってから大事だったと気がつくなんて、、

20230923

凄い映画を観た。今年ベストかも。「キリング・オブ・ケネス・チェンバレン」という映画だ。ブラックライブズマター運動と連動した映画かな~ぐらいのイメージで観に行った。客はわずかに10人弱。金曜の夜のゴールデンタイムとは思えぬ関心の乏しさ。日本人は黒人差別にあまり関心がないということである(「オオカミの家」が大盛況だったのとは対照的だ)

ユダヤ人迫害もの同様、黒人差別系、同性愛差別系の映画は定期的に作られる。これに一番近い映画はキャスリン・ビグローの「デトロイト」だろう。あっちはもっと派手でアメリカ国内の「炎628」みたいな映画だったが、こっちはより閉塞的で孤立感、圧迫感の強い映画だ。窒息しそうな鬱映画である。しかし、リアルだった。

ニューヨークの治安の悪い地区のアパルトマンの一室。医療通報装置が誤作動を起こした。セキュリティ会社が警察へ通報。現場へ急行する警察官。そこには心臓の悪い老人が一人で住んでいる。元海兵隊で精神障害を患っている。詳しく言及されていないが「妄想傾向の双極性障害」との診断は日本では長らく「非定型精神病」と呼ばれていたものではないかと推測した。統合失調症と鬱病の中間付近の臨床像を示す。つうか日本では統合失調症と同じ扱い(同じ薬を処方)を受ける。鬱病カナ~?と思った方は要注意ですぞ。

また、ケネスはず~っと呼吸が苦しそうにしていました。鼻チューブつけてるシーンも。これはHOTと呼ばれる在宅酸素療法のための機械で、主に呼吸器に問題のある患者がよく使用する医療器具だ。ケネスは心臓も悪いが肺などの呼吸器にも問題を抱えているのは明らかだ。それでいて抗精神薬を飲んでいるのも間違いなく、これらは心臓にも負担が大きい。どのみち長生きはできそうにない。弱弱しい老人だ。抵抗する術は一切持たない、社会的にも生物的にも弱者に位置する。役者の演技は大変すばらしく、これらを完璧に表現していた。

さて、説明は足りているとは言えず、不親切な映画ではあるが何でもかんでもセリフで説明させる日本文化に飽き飽きしとる自分は、こうやって作品を読み解くのが好きだ。なお、あってるかどうかは責任もてませんが。

デトロイトはもっと直線的な差別表現がゲップが出るほどに繰り出されたが、この事件は2019年に起きたものでこの映画はほぼ再現VTRだ。過剰な表現や創作が多いのだと思っていたら、そうでもないことが映画後半に明かされる。あまりのひどさ、理不尽さに首をかしげるばかり。これはショックが大きい。

もともと警察に不信感を持つケネスは現場へ急行してきた警察官に門戸を開けようとしない。それに対し警察は色々憶測を立ててどうにかドアをこじ開けようとし、最終的には物理的な暴力でこれを解決しようとする。ケネスも妄想が刺激されて激しく抵抗。最終的にはタイトル通りの結末だ。

ジョージ・フロイドの事件よりも前に作られたというこの映画。驚くほど投げかけてくる問題は似ている。普通のエンタメ見てると黒人が主役を張る映画も多いし、アフリカ系が一定の政治力を持っているようにすら見えるのだが、2019年にこんなことがニューヨークで起こっているだから問題は根深い。このような暴力的な差別がまだまだ起こっているんなら、むしろそれらを告発する映画をもっともっとみたいものだ。草の根でどんな恐ろしい人種差別が起こっているのか、まだまだ啓蒙が十分とは言えない。

特にここ日本では、この映画を観た観客がまず抱く感想は「ケネス頑固すぎ。警戒心強すぎ。警察が来たんだから最初からドア開けてればこんなことにならないのに。黒人やっぱり馬鹿すぎ頭悪すぎ(←ここまで言う奴もきっといるだろう)」

そりゃ日本では、たとえ神奈川県警でもここまではしないだろう。つうかこれに近いものは名古屋入管のスリランカ人女性致死事件、監禁・暴力事件だろう。ネットは入管を庇う日本人のヘイトスピーチで埋め尽くされている。これに似た状況だと推測される。(つうか日本もやべえな)

警察官もルールに基づいて行動しているはずだが、意志を持った人間であり、ルールは意志で捻じ曲げたり拡大解釈が割とできてしまう。そのようなルール、正義、規則を背景とした凡庸な悪がこの映画でも描かれているのだ。人間性を保ちながらも冷酷な組織に属し悪い上司に率いられているばかりに大したことができないやつ。もともと差別的で粗暴で我慢が足りない好戦的なやつ。プライドを持って職務を遂行しようとするあまりやりすぎてしまうやつ。昔ながらのやり方が最も手っ取り早いと平気で人権を踏みにじるやつ。警察官も色々。その人間模様が大変面白かった。

アメリカのような多民族国家で治安の悪い地域では、警察や治安組織に強権が与えられているし、人々も犯罪者が嫌いなのでおおむね警察の味方だ。民意を味方につけた警察は、公権力を背景に強気の態度で悪即斬みたいなことを平気でやり始める。日本も少子化で移民国家となってきたため、おそらく遠からず警察により横暴な強権が与えられ、治安を守るためと称した凡庸な悪が蔓延するであろう。日本人はまず心配ない。警察は日本人の味方だ。ニューヨーク市警が常に白人の立場に立つのと同様に。ジェフリー・ダーマーが白人であるがゆえに疑われつつもなかなか逮捕されなかったのと同様に。つまり、日本はどう転んでも今後は治安が悪くなる。この映画はいちはやくそれを我々に警告してくれているのだと受け取った。

20230922

政権の支持率、どんどん落ちてるけどいつになったら退陣するんすか?支持率落ちても平然としてる感じが余計怖い。いよいよ独裁じみてきて。選挙以外に政権を打倒する武器、対抗する術を我々も持たねばならない。デモとかストとか、そういうの。

20230919

昨日は急遽岩行ってきました。朝の2時にはもう起きていて、3時ぐらいに出発し、ゆっくりコンビニの前で朝飯食いながら夜明けを待ち、岩の前に行ってマットを下ろし一人でヨガ。5分で初段を一つ登り、本命の初段を打ち込むがこれはとてもかないそうにない。隣の1級のラインをやってみるが離陸もできない。岩でルーフって初めてやったがジムとは全く別物です。恥かいただけで終わりました(誰も見てないが)。

その辺で野糞できそうなほどの静寂。川のせせらぎと虫の鳴き声。音はそれだけ。徐々に差し込む曙光。なんとも言えぬマイナスイオンに包まれた世界。こんなに良い場所があるなんてねえ。。美しい自然です。

それはそうと門前払いクラスの敗退が立て続き、戦勝気分は一気に鎮火。まだ少し指の腱に余力がありそうだったので荷物かついで車に戻り、場所移動。すぐ上級者エリアの巨岩がある。そこまで歩いて行く。びちゃびちゃあちこち濡れており、最悪のコンディションだが岩に辿り着くと筋肉質の男達が上裸できっついと名高い初段に打ち込んでいる。挨拶するも無視。その目は「雑魚は消えろ」と威嚇するかのような鋭さ。う、怖い

クライマーはいずれも強者という神に殉教する狂信者だ。自分より強い奴には頭を下げるしかない。おはようございます、すいません、通らせて頂きます…そのように声をかけて岩の裏面へ。そこでも二人の強クライマーが。ここにいる時点で強者なのは確実。とりあえず低姿勢で挨拶。マットを共有したり、いざという時にはお互い助け合うのがクライマー同士の暗黙知。必要以上に馴れ合うことはまずないが、安全確保のために岩のコンディションなど情報共有は行う。岩場の作法だ。外から見たら意味わからん世界だろう。

ここでは初心者の頃に一手目で跳ね返された初段がある。とはいえ、強者達はこの初段をこぞって「お買い得」「体感3級」と揶揄するのがならわしである(ホント意味わからんでしょうな)。

完全アウェーの中ごそごそマットを展開。どこ踏んでも濡れてるほぼ泥濘と化した大地を踏み締め岩に近づき、マット使わせて頂きますと声をかけて一礼し、岩のコンディションを確認。湿っているがやれなくはなさそうだ。というかここまで来たのに何もしないのはあり得ない。苦労して座る場所を探してシューズを履き、1トライ目。核心(一番難しい強度の高い場所)越えられずフォール。しかし思ったより待てるじゃんとの直観。2トライ目、最高高度を確保するもその後の手順に戸惑いフォール。既に指の腱も腰も大絶叫。左中指の爪の間からは流血。もうダメかと思ったが強クライマー二人の励ましもありしっかり休憩。3トライ目で完登。この時お二人は横で寝ていて休憩笑。誰にも見守られぬ完登。全てが報われた瞬間です。

3時間程度の滞在で初段が二つ。かつてないほどの戦果にその日の夜はよく眠れません。翌朝は絶望的な体幹の疲労、曲がらない指。でもまたその岩に行く計画を立てながら、今日はジムに行く予定です。

早く冬になってほしい。夏にここで勝負できる程度には俺も強くなった。あと何年頑張れるかわからないが、頑張れる限り頑張ります。宮崎駿もまだやるつもりらしいんだから自分に限界作らずやれる限り頑張る。もちろん慎重に。ただの日記にお付き合いくださりありがとうございました。

20230916

俺が今の仕事でまだ新人(15年ぐらい前である)だったころ、100歳近い老婆を担当した。その女性は関東大震災の日のことをよく記憶していた。もっとも子供としての目線のみではあるが。

「朝鮮人を殺すんだ」と竹やり等で武装した男達が集合する一コマを覚えていた。

また別の老婆は、こちらも90超えた寝たきりの婆さんだったが、病の縁で俺に色々なことを語って聞かせてくれたものだが、北海道で終戦当時にやはり武装した大人達が集まって、朝鮮人を寄ってたかって殺していたというのだ。その時の朝鮮人の泣き叫ぶ声、恨みがましい怒声が恐怖の感情と結びつき、これまた末期に伏せる老婆でさえ想起できるほどの鮮明な記憶を残した。

「北朝鮮がミサイルを撃つのは当たり前だと思う。日本人はあんな酷いことをしたんだもの」そう言って話を結ぶのがお決まりのテーゼであった。

このような話を聞いても「だからなんやねん」とまったく感情が動かない者がいる。興味もなし。冷笑。へー。徹底した無関心。大変に不幸なことである。当然のことながら1から10を学ぶ者と10から1も学べない者とでは人生を通して大きな差となる。感受性が乏しいのは不幸なことである。

昨日、「福田村事件」という映画を観たんだが、関東大震災当時に流言・飛語に踊らされて朝鮮人をたくさんたくさん殺した者たちがいた。これは拉致問題やジャニーズなどと並ぶ「みんな知ってるんだけど公共の場では敢えて口に出さない、黙ってる」という謎の集団心理の代表例として歴史に刻まれるべきものである。

とはいえ、謎に包まれていることが多すぎて、極右主義者からすれば虐殺自体がでっちあげの嘘である、捏造だとのことである。しかし、俺はネットで顔も見せず喚く嘘吐きどもより自分が会って話した人々を信じたいと思う。虐殺が起こったのは確実である。

ただ、流言・飛語という言葉が必ずセットになるように、このポグロムは完全なる民営化された虐殺。蒙昧なる大衆の暴走行為として語られる場合が圧倒的だ。自分もそうなんだろうと思っていた。しかし、時は1923年である。日本ではシベリア出兵が大失敗に終わりかりそめの平和が訪れた空白の期間である。わずか8年後には関東軍の謀略により満州事変が引き起こされる時期だ。つうか、シベリアで心と体に傷を負った復員兵が国内ではちきれんばかりにひしめいていた。反共と朝鮮人、中国人、ロシア人への敵意と怨嗟と憎悪が蠢きその負のエネルギーが行き場をなくしていたころだ。

シベリア出兵では、レーニン率いる革命政権を亡き者にしようと国際社会が一致団結してシベリアへ攻め込み、その土地で暮らす人々に恐ろしい被害をもたらした長期にわたる戦争だ。日本は長年の宿敵であるロシアと決着をつける意味もあったし、満州の権益を確固とし、より広げることを目論んでいた。そして、同時に反政府活動が活発に起こる朝鮮半島の完全なる支配を目論み、どさくさまぎれに反抗的な朝鮮人に徹底したテロを行い、血と暴力とによって黙らせることに腐心した時期でもあった。

当時のウラジオ派遣軍は赤軍ゲリラと中国人・朝鮮人ゲリラを明確に攻撃対象とし、朝鮮人ゲリラが隠れ潜む村や集落を徹底して掃蕩し、そのために中国側に越境進軍することさえあった。朝鮮半島では反日活動が活発化しており、官憲の摘発を恐れた朝鮮人は北へ逃れ、赤軍に参加したりゲリラとなったりした。見分けなどつかないので朝鮮人は出会ったらみんな殺すのが日本軍の暗黙知であった。女でも子供でも野菜を切るかのように斬りさばいて殺した。これらは松尾勝造の「シベリア出征日記」でも書かれているごく普通の一般常識である。捏造もクソもない。検閲を逃れたいち従卒の赤裸々なる従軍日記だ。悪びれることもなく、敵を殺すこと、戦場で人を殺すことがどういうことなのか描かれている。1つの村を皆殺しにする高揚感が一晩もたてば単なる感傷に化けて終わりとなる描写などは文学そのもの。戦場で人間性を失うってどういうものなのか、ナチュラルにそっけなく描かれている。是非読んでもらいたい。

さて、そのような時代背景がある。つい一昨年まで戦争していた民族が、国内にわんさといるんだから差別されないわけないし、もういつ襲ってくるかもわからないから怖い。恐怖は伝染しあいつらいなくなっちゃえばいいのに、と民は簡単にそう思ったことだろう。

そこで今日の話の核心はここからなんだが、この映画ではこの朝鮮人の虐殺を政府謹製のジェノサイドであったことを告発しているのだ。マスコミ各社の首根っこをつかんで流言飛語を操ったのは内務省であり、町に出て行ってわざわざデマを広げる工作員は町の刑事である。川べりで数珠つなぎに手をつながせた朝鮮人を撃ち殺すのは機関銃である(民衆が機関銃持ってるわけねーからな)。また、朝鮮人だけなくプロレタリア文学作家などの社会主義者も裁判なしで銃殺刑。これもやってるのは所轄の刑事である。もちろん、自警団を組織させたり地元警察やマスコミを操っているのは内務省であることが示唆されているし、不逞鮮人に注意せよ、なんて立て看板や新聞の煽り文句を書かせているのは内務省の役人であろう。それを専門の仕事とした特務機関もあったかもしれない。なにしろ日本の特務機関は日露戦争の頃に産声を上げ、シベリア戦争で連度を練り上げ数々の経験を積み、その十年後にはコミンテルンと渡り合う程度の仕事は普通にしていたのだから。

ナチス親衛隊の保安部及び保安警察、ドイツ国防軍総司令部が東欧でポグロムを引き起こすその20年も前に、全く同じことを日本人がしてたって思うとめちゃくちゃ胸熱じゃないすか?熱くなんねえか。

政府主導であったともしも証明されたら、これは確実にホロコースト、アルメニア人大虐殺、ウクライナ人工飢餓と並ぶ世紀の国家犯罪である。といっても日本政府は死んでもそこは認めないであろうし、証拠も揃っているとは言い難い。が、完全民営化の虐殺、暴動とは少し違っていて、少なくとも自警団の編成や警察主導の狩り集め、裁判なしの銃殺刑などは御国の関与があった。それはどうも確かそうである。そもそも戒厳令がひかれているのに日本人だけは外出できてもお咎めなしとか奇妙だしな。

上記のように、この「福田村事件」は日本の歴史の暗部、いや恥部といっていいと思うが、それを公に発信した初の映画であると思う。「ゆきゆきて、神軍」を思い出したが、戦場では実はみんな人肉食ってたって話をみんなで黙っていたって話があったと思うがそれに似ている。まったくもってお恥ずかしい。とはいえ、こういう映画は日本人が自分で作んなきゃダメ。BBCに言ってもらってありがとうのジャニーズ問題みたくなってもらいたくない。

同じく、この映画では当時の民草のお恥ずかしい様子が山と描かれている。元兵士だったふりして嘘の武勇伝を語るジジイは兵隊に行った息子の嫁とできちゃって子を産ませたりとかするし、名誉の戦死を遂げた兵隊の奥様は間男(=東出、しかもやっぱり演技クソ下手)とヤリまくってて別に男に不自由してなかったりだとか。セクハラ上等男尊女卑の風景だとか。貧しくて娯楽がなさ過ぎてとりあえずセックスするしかねえとことか。日本の恥部だ。前の席に白人男性と日本人女性のカップルが座って観ていたんだけど、俺は猛烈に恥ずかしかった。この映画の全てが恥ずかしい。映画の出来もそんなに良いとは言い難いし、そもそも描かれているエピソードのほぼ全てが恥ずかしいことばかり。穴掘ってその中で死にたいほどの羞恥の感情。これはなかなか味わえないですよお(にたあ)

ただ、間男役の東出昌大は私生活でのスキャンダルのイメージでこの役に抜擢されたんだろうけど、そのしょうもない遊び心ってこの手の映画に必要ですか?相変わらず演技下手だったしなあ(あの、何だったかへたくそな憲兵の役やってたクソ映画思い出した。名は忘れたが)。

瑛太も虐殺される行商人集団の親方の役だが、若すぎるし貫禄無し、、すごいフィクション感が漂ってしまってアウトだと思った。新任教師の役やってた「怪物」では最高だったんだがなあ。シンプルにミスキャストだろう。また、田中麗奈とインテリ元教師の夫婦だが、こいつら必要か?つうかこの二人が主人公、、なのかなこの映画?あと正義感丸出しの美人記者も不要な役だと思ったな。この三人は令和の価値観を100年前の作中に埃もはらわず無思慮に持ち込む戦犯だったと思うね。時代が狂ってたんだから、正気(令和の価値観で)の人間が一人でもいるともう一気に創作臭が漂ってくる。創作なのは当然だけど、この手の実話ものに当時の価値観とあまりにも乖離した現実離れしたキャラクターを画面の中心に映して作り手の思想をセリフで喋らせるってのは卑劣な行為だし、アンフェアであります。日本映画業界がそっくりまるごと罹っている病だともいえるが。

特に記者の役は完全アウトだ。この手の美顔の若い女に誰もが納得する正義を語らせること自体が強烈な男尊女卑だ。不細工なオバサンだったらダメなの?それがだめで絵にならないってんなら、それこそが差別の核心だ。この映画は差別はダメってのがメインテーマだろ?だったらこんなことしちゃいけないよ。(超絶上から目線でスマンな)

あと、基本的なところだが、この映画は朝鮮人を殺す映像はごく一部のシーンのみで、朝鮮人と疑われた讃岐の薬売りたちが虐殺されるシーンがクライマックスだ。ここに至るまでのシークエンスを胸をワクワクさせながら待つのが観客の唯一の仕事であるが、やっぱり朝鮮人を殺す様子をきっちりしっかり描くべきだったと思う。シベリア戦争での回想シーンなども時代説明の補足などにあっても良かった。「ランボー最後の戦場」や「炎628」並みのぶっ飛んだ大量殺戮シーンがあれば100年後も語られる映画になっただろうに、惜しかった。なぜ描けなかったのか。政治的な思惑があったのだろうかね、、

総合得点は75点!

20230915

サブカルクソ漫画観てると地味な女が本当は色々なこと考えてます系の話が多いすね。思考の小宇宙というぐらい色んなことを考え、勝手に気を遣い、誰も何も言わないのに勝手に自粛しストレス溜まるサマを恨み節たっぷりに聞かせられる。クソどうでもいい。

もう女達が日本社会は遅れてるだの男尊女卑だの言うのは聞き飽きたし、これまでそんな女達が不満を抱えないようこちらも気を遣い限界以上に甘やかしてきたが、見返りがあったとは言い難い。見返りとかどーでもいいが、そろそろそれなりに成長して自立して、自分でどうにかして強く楽しく自由に生きて行ってくれよとしかいいようがない。女達の他力本願は根に至るまで深刻で、自分達が不遇なのは男か母親のせいだというのが常に議論の核心だ。そうではなく、親とか男のことはいい加減無視して好き勝手に自分のやりたいようにやれば?って感じである。自立したがってるくせに愚痴さえ男がいないと成立しないのかね。そこがバカにされる核心だと思うがね。(というか自由に楽しく強く生きてる女も沢山いるが、彼女達は特に鬱漫画を書いたり愚痴や不満をTwitterに投稿する習性がないというだけである)

なんにせよ、主張しやすくなったってことはこういう意味である笑。誰でもなんでも言えちゃうんですが、言ったら屁理屈や言いがかりを付けてくる面倒くさい連中の相手をするかしないか選択しなきゃなんないわけで。誰にも何も言われたことない?それはここと同じで誰も読んでないからだよ笑 何かを主張すれば叩かれ議論をふっかけられる。それが多分どこの世界でも共通のことわりである。そのようにして哲学は進歩していったのだから、主張するからには他人の意見も耳を傾けたほうがいい。俺はこんな性格だけどけっこう人の意見は聞くほうだし考えもコロコロ変わるんだけどね。

ま、サブカルクソ漫画に対するアンチテーゼやカウンターカルチャーもぼちぼち出てくるだろうと思うんで、そのようにして「多様性」が育まれるのは良きことである。今後もサブカルクソ漫画をチェックして参りたいと思います。

20230914

「コロニアの子供たち」という映画を観ました。「オオカミの家」に引き続いてのチリのカルトコミューン、コロニア・ディグニダがテーマのお話。こちらはよりストレートにここに入るチリ人少年の目線で物語が進む。

そんなに良い映画とは言えないが、現実をありのままに描いたとして、それでもそこまで映画が面白くなるとは思えないので仕方ないのかな。パッとしない映画でした。この映画で描かれる子供を手懐ける流れ(=グルーミング)をみながら、また勿論ジャニー喜多川を思い出した。

自分が小学生の頃から、ジャニーズってのは同性愛の象徴だった。イケメンが歌って踊ってるってだけなんだが、間違ってもジャニーズが好きとかファンだとかは言えない。オカマだのホモだの気持ち悪ぃだののコメントを表明しないことには自らもホモの嫌疑がかけられるからだ。どこからともなく赤い腕章のチェーカーが影のように現れ、ジャニーズを批判しない男の子を闇の隙間に連れ去ってしまう。我々は生きるためにジャニーズは気持ち悪いとか嫌いだとか言わなければならなかった。

こういう場合よくあるように、同調圧力でそう言わされているのは確かなんだが、自分自身の心の根っこに本音を聞いてみたとしても、俺はジャニーズは気持ち悪いしホモくさいし嫌いだと思っていたのである。本当にそう思っていた。心から。大人になってもちょっとそう思っていたし、ジャニタレに金を貢ぐ知能の低そうな女達のことは軽蔑していた(AVばかり観る馬鹿な男たちを女たちが軽蔑するのと同じようにだ)。

しかし、歳を重ね、そのような嫌悪感より無関心が幅を利かせてきて、嫌悪も好意も何もない、無の境地へと至っている。どうでもいいな、関心ないな、って感じ。誰かを攻撃するよりはマシだろうと思っているのだが、それで今回の流れ。未熟な幼少期の凡庸な悪=直観が概ね正しかったって訳なんで、大変に複雑な気持ちだ。

何よりも恥ずかしいのは、ジャニー喜多川本人は断罪されなかったことであろう。見事に死に逃げしたのだ。青酸カリを噛み砕いたヒムラーのように。いや、どうだろう。逃げ仰せて海水浴中に死んだドクトル・メンゲレが近そうだ。いや、南米に逃げ出したり隠遁生活を送ったりはしていない。権力絶頂の頃に何も誰にも言われず穏やかにベッドの上で死んだんだから、スターリンや毛沢東がそっくりじゃないかな。全くもって恥ずべきことである。被害にあった人々は怒りのぶつけ場所がどこにもないから、ジャニー喜多川を尚も庇い続けようとする身内を徹底追求するだろう。そして、海外メディアほど児童ポルノを嫌う人々もいないしもはやジャニーズはめちゃくちゃ有名になってしまったのだから、こちらも追求の手を緩めることはない筈だ。

そして、今回殆ど槍玉にあげられていないが、ジャニーズ事務所の性加害をだいたいよく知っていたにも関わらずBLコミックを楽しむが如く金を払って支え、応援し、暴行を座視し何も言わなかったファン達の存在がある。彼らもまたその凡庸な悪により巨悪を支えたのである。間接的に犯行を助長したともいえる。ジャニーズはファン達の払う金により私腹を肥やし、人々を黙らせる権力を手にしたのだから。彼らの、男が被害者なら萌えだと認識するその歪んだ性癖は以前から問題視されていたはずだ。

何もかもが繋がって、起こるべくして今回の問題が起きたのだ。ジャニー喜多川問題は日本社会の病巣の核心なのだ。

20230909

「オオカミの家」をようやく観ました。自分の悪い癖で、観る予定組んでも直前になるとトレーニングを優先して延期し、公開中止になるパターンが多いんすけど、これはヒットしているらしく気まぐれな自分を待っていてくれました。ありがたい

チリのカルトコミューン、「コロニア・ディグニダ」を表現したものらしいですね。観たあと知ったんですが笑

ここがめちゃ詳しいので読んでみてください。俺は全然知らなかった。↓

https://www.esquire.com/jp/culture/column/a44571862/colonia-dignidad-paul-shaefer-pedo-criminal/

まーそういうの全然知らなくても問題はなさそうです。ヤン・シュヴァンクマイエルに似てると聴いてたので、驚きはなかったんですけど、おどろおどろしい不気味なアニメーションの連続で美しいなあ、と。グロい現代アートが好きな人はツボじゃないのかね。

渋谷のイメージフォーラムって映画館でみましたが、そういえばここは不屈な男アンブロークンとか何とかゴミ映画を観た際に一度利用しました。良い雰囲気ですね〜。街の雰囲気もオシャレで素敵でしたね〜。仕事後、ボルダリング3時間ぐらいやって、映画観る直前に適当に入った店でフレンチに舌鼓をうち、いい気分になって酒も飲んじゃった。なので半分以上は船漕いでたかな。意識も失ってたから殆どストーリーはよくわかんなかったけど。女の子がカルトに支配されるプロセスを描いているようでした。

コロニア・ディグニダの実態を知るにつけ、あーあのシーンはこういう意味だったのか。。などと気がつくところも多かったですね。カルト教祖のシェイファーなるドイツ人が男の子大好きのペド野郎だったため、男の子を惑わす女の子は徹底して冷遇され、狭いコミュニティの中で最小限のものも与えられず奴隷のように働かされていたそうなんです。また、女の子は雌豚と呼ばれていたそうです。つまりこの映画で豚2匹を育ててる女の子って図式は、そういうメタファーなんだね。

コロニア・ディグニダはアウシュビッツ医師のメンゲレが一時滞在していた噂があり、近隣の村で金髪碧眼の双子がいきなり生まれたのでアーリア人の人口を増やそうと狂気の実験を繰り返していたメンゲレの仕業ではないかとの噂があります。流石に噂に過ぎないと思いますが、肌が黒いと馬鹿にされてた2匹の豚がいきなり金髪碧眼に化けるアニメーションがありましたけど、元ネタはここからなんでしょうね。だからなんだって言われたら黙りますけど笑

教祖シェイファーは元ナチ党員だったとかで、ヒトラーそっくりのカルト世界をチリで作ったんだ、と言われています。ただ、シェイファーは身体障害者で兵役を拒否され、SSの入隊試験にも落第し、野戦病院で担架運びをやってただけ。ナチと関係があったかさえ謎。

一つ言えるのは、少年を手当たり次第に貪り食うために、最もその快楽を満たしやすい身分が聖職者であると確信しており、全人生を通してブレることなくその立場を利用して少年を捕食し続けてきたということ。そのために時のチリ軍高官や政府中枢、外国の有力者とも緊密な連携を組み、死の直前までその地位は殆ど揺るがなかったってこと。ほぼ妖怪です。

こうして読んでいて思い出すのは、まあ間違いなくジャニー喜多川です。ジャニー喜多川そっくり過ぎませんか?ジャニーさんもコロニア・ディグニダに一時滞在していたと言われても俺は驚かんね。つうかジャニーもかなり完成されたカルトコミューンを築き上げ、欲望を満たすために生涯に渡ってその城の中に籠り続けたのであり、死してようやく部下たちが裁かれようとしている。彼は死ぬまで権力を維持し続けたのであります。シェイファーよりすごいかもしれん。もちろん褒め言葉ではありません。

あるドイツ人が、ドイツが誇りとする価値観=秩序、規律、勤勉、健康、勤労、奉仕、福祉など一見美しい精神が危険なものを生み出す、その証明がシェイファーだと嘆いたそうです。もちろんナチとか関係なく、って意味だよ。シェイファーの経歴はナチとか関係ないでしょ。

だったら、日本人もその精神性が邪悪なものを生み出す証明がジャニー喜多川でございます、と言える。今回もBBCの記者が暗部を暴いて告発してくれたからこんな流れになっただけで、日本人は社会を自浄する能力が皆無であります。現政権もマイナカードだのインボイスだの原発処理だの万博だのオリンピックだの…一度ぶち上げた目標を修正したり改めたり、失敗を認めてやり直したり、それは全くできない。日本人の明確な弱点なんです。

来週もジャックアンドベティでコロニア・ディグニダ絡みの映画が公開されるので観に行こうと思います。

20230908

日本は滅びるでしょうな。そう遠からぬ未来。少子化が絶望的です。人口が減り続けて日本人だけで国内を統治できなくなると思う。中国人に半分ぐらい土地をリースするような統治の仕方になるんじゃないかな。

現在の少子化がどうのこうのよりも、今の30〜40代の婚姻形態が完全に崩壊しています。価値観の分裂、主張しやすくなった環境、我慢を知らずTwitterに泣き言書けば容易に10000いいねが集まるんで自信を持って離婚する。それでいて男も女も義務を嫌がり逃げようとする、相手に押し付けようとする傾向。

崩壊のサインは既婚者専用のマッチングアプリの増殖。前はニッチなとこがほんの僅かあったにすぎなかったが、今はあらゆる業者がこのビジネスに参入しどこも大盛況。既婚者合コンも男側から高い金とって、女は飯モクか雇われたサクラばかり。薬物と酒と乱行が無秩序に行われており、今や不倫したことない人もほとんどいないであろう。結婚という形態がもはや限界であり、とっくに壊れているのにガムテープで補修して無理やり走らせている感じだ。

良くも悪くも子はかすがいだが、少なくなりすぎた子供達は一人っ子政策の中国人そっくり。甘やかされて育てられ、相変わらず義務を嫌がり根気のない子に育つ。我慢をしたことがない、全てのわがままがなんなく通過する環境で育った者たちが適齢期になって急に見知らぬ男女と一緒に暮らし始め、まともに生活できるはずもなし。

異常に発達したポルノ産業や、SNSの理想化された人類を毎日見ていると、目の前の肌がそんなに綺麗でもない歯並びの悪い糸目の女に恋をし続けるのは不可能。平凡なセックスには興味持てず勃起障害。

女側も同様。腹の出た酒臭いデブに満足できるはずもなく、韓国風イケメンとのセックスとインスタ映えしそうな豪華な飯を目当てにスマホ眺めて選り好み。どんなアプリでも登録したら最後、毎日数百通の男達からのラブコールがメールボックスに届く。プロフを適当に眺めてるだけで1日が終わる。気まぐれに会ってるだけでも数十人の男達に高いご飯を奢ってもらい、デート代は全て出してもらえるんで金銭感覚も崩壊。顎が渋滞した普通のおばさんがまるでロイヤルファミリーのような高慢さ。

子はそのような大人達を見本にして育つ。こうはならねえぞ、と心に誓いながら。結婚などしない、こんな腐りきった世の中に新たな命などとんでもない。そう確信するようになる。結婚する者は一部の勝ち組が道楽でする。そしてすぐ離婚するのは同じ。もはや子が生きる世界はどこにもなく、育てる人間もいない。

社会が完全に壊れたので、少子化は必然であるし改善の見込みもない。現実的な解決は外国の金持ちに土地の管理を願い出ることと、外国人の移民と多民族国家、或いは連邦制を敷くことであろうか。ま、俺はその辺りでぼちぼち死ぬだろうからもういいけど。

20230904

現政権の支持率26%、不支持68%だそうですが、政党支持率に限ればまだまだ自民党の独走状態で天下無敵、無双不敗ですよ。ほんとに困ったもんだ。聞いたことないよ。政権与党だけがパワフルで、野党が頼りなすぎてダメ…ん?いや、それって中国とかソ連がそんな感じじゃなかったかな。野党は建前上あるけど、実態は共産党の下部組織なんだよ。今の維新がちょうどそんな感じじゃねえの?実質アレも自民党だからね。

こないだ、インボイスに登録するかしないか、しないなら報酬減らすけどそれでいいかとか良くないとか、そんな話で取引先の社長だか代表理事だかが直接電話かけてきたんですよ、俺に。

よくそこまでするなと思ったが、俺ももうここで働く気は無くなってたので思いの丈をボロクソ言ってやりましたよ。目先の数十円のために人材を使い捨てるアンタのやり方は姑息だってね。アンタ卑怯もんだな!ってね。直接言葉通りにね。

それでもペコペコすんの。バックに弁護士いるからとフカシこいてやったら途端に態度が変わって媚び売るようなこと言ってくる。

俺なんか切ればいいんじゃないですか?→いえいえ、担当弁護士に話し合ってから今後のことを決めていこうかと。。だって。

ただの孫請け業者にこれだけ面罵されて。情けないやつ。。と呆れたけど、こいつも国のしょーもないステルス増税政策に右往左往させられて哀れだね、、まあそれだけ言ってやったんでその会社の仕事は受けないと約束してやりましたよ。俺も口だけの男にはなりたくない。

要するに向こうは面倒臭いこと言ってコストもかかるやつなんて首切りたいんですよ。それだと法律に触れる可能性があるのでできない。なので、自ら辞めてくれるよう仕向けるってやり口です。卑怯だよな。卑劣そのものよ。ヤリモク既婚者みたいなやり方だ。(因果応報だ笑)

とはいえ、一つ俺もよく知らないことがあったんだけど、その会社の下部組織にNPO法人があるんですが、そちらからの仕事もたまに受けてるんですよ。それはいいんだってよ!インボイスとかいらないんだってよ!報酬もこれまで通り!知らなかったよ。非営利事業だから?知らんけど。そういうことらしいんで。一つここを読んでるニッチ様も参考になさってください。

なので、NPO法人の仕事はこれまで通り受注して良いし報酬もこれまで通りなんだって。アホらしい。最初にそれ言えよ、なんで言わねえんだよ→いえ、既にご存知かと思いまして。。そんなの普通知らねえだろ笑 馬鹿にしおって笑

まあ、そんなわけでいくつかの仕事を永遠に失いましたが、いくつかの仕事は継続できる見込みとなりました。こんな風に民間同士で戦争させるやり口が果たして良い制度だと思われますか? 自民党はこれ一つとってもろくなことしない。財務省の言いなり。官僚国家ってソビエトやナチスを意味する言葉と思ってたけど、今や日本を指す言葉になった。官僚が支配しているんだよな、この国。

一度決めた事を修正しようとせず、頑なに目標を変えずどれほど犠牲が出ようが突っ込み続ける、という精神主義も先の大戦の敗退要因ですが、現政権見てると全く変わってない。何がなんでもなるし、犠牲が多かろうが知らん!勝手に死ね!死ぬのはどうせ下層の奴隷どもだし〜みたいな。ほんとムカムカくるね。GHQは日本人の国民性を破壊するなんて仕事は1%もできてなかったってことです。良かったじゃねえの。日本人はまだまだ元気だよ。国民は死にかかってるけどな!

20230903

追記:結局仕事終わると即座に帰りたくなる病が発動し、映画は観ないまま。それにしても役所広司のトイレ清掃員のドイツ?映画だが、日本のトイレ清掃員の殆どは老女であるという現実を無視したお花畑な映画になってないのかなあとずっと不安なんだけど、大丈夫なのかね。俺の中では常に老女なんだが。彼女たちは男子トイレの中でまるで透明人間のように無視されています。今回も無視されて勝手にキャストを男に変えられたんだったら、本当に救いがない…(男の清掃員では女トイレに入れないのでは?逆ならOKだよね、というのも差別だし、この問題は根が深いと思っている)

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今日、仕事後に元気があれば「オオカミの家」という映画を観ようかと考えているのですが、最近映画を観ても誰にも語る相手がおらず寂しい限りです。

音楽もボルダリングもそうですが、基本おひとり様が好きなくせに時々誰かと語りあいてーなどと思うことがあるんですよ。そういう時、オッサンは近場の立場の弱い人やキャバ嬢を捕まえて滔々と語るのかもしれないが、自分はマウント取る相手すらいないのです笑

そういう時、前のブログが良い発散場所だったんですが今やそれもなし。まーここで書けばいいんでしょうけど、最近は真面目な社会人を延々と演じているため息抜きが欲しいなあ、なんて小市民丸出しなことを思ってしまいますね。中年男は同年代の友達作るのホントむずいっすね。

20230902

先日も話題にした通りですが「ジ・アゴニスト」というメタルバンドにハマっている。とはいえ、既に解散しているのが悲しいが。。

今のところ、現アーチエネミー(昔はアークエネミーと呼ばれてなかったっけ?)ボーカリストのアリッサ嬢が脱退したあとの音が気に入っている。よりメロディアス寄りになった感じ。ウィズインテンプテーションやエヴァネッセンスのそっくりサウンドに時々デスボイス(=今はグロウルというんだってね。。)が乗るスタイルだ。かっこいいね〜

まあ、アリッサいた頃の初期もかっこいいし、クリーンボイスなしのアーチエネミーもかっこいいですけどね。

あとは、俺が無知であるがゆえに、似たバンドを発掘できていないことであるが、「インディスモーメント」というのが少し似たスタイルのようなのでチェックチェック…

なんだか大学生の頃に戻った感じがして不思議な気分。音楽は気持ちを若返らせてくれんだなあ(いかにも年寄りくさい発言だ)

20230901

いきなりだけど育児あるある漫画のウザさは本物だ!

確かにイライラする。それは本当だ。間違いない。事実である(真顔)

理屈で説明しようとするのも野暮ったいが、結婚ができたこと、それを継続できていること、子供を産めたこと、子供がすくすく育っていること、はそれが一つでもできなかった者からすれば自慢以外の何者でもないからだ。社会は分断され、結婚する者とできない者とでわかりやすく分かれた。金がなくても育児・結婚はできないし、欲望に塗れていてもできないし、現実検討能力が低くてもできない。そこそこ頭が良くて器用に立ち回れるやつは結婚するが、全て不器用なやつは全然できない。それが結婚であり、育児である。

なんのことはない。うまそうな飯やスイーツをインスタにあげる行為(俺もしょっちゅうやってるが)と同じ、自慢である。マウントである。つまりは醜悪な行為である。普通はやってはいけない行為であるが、他人の憎しみや嫉妬を買っても鼻歌歌ってられる鉄のメンタルならば問題はない。飯の画像程度ならな。しかし、憎しみの対象が我が子に向くかもしれない、つうかガキをオシャレな殺し方してこの人生絶頂期野郎が泣き喚く姿が見たいゼ?と妄想したことはないだろうか。俺はめちゃくちゃあるんだわ(真顔)。つうか流石に←は嘘だが、そういう病んだ変態がいてもちっともおかしくねえからな。頭おかしい奴ばかり相手の商売してるからか、特に人間不信な俺である笑 そんなわけで育児あるあるとか、子供の画像を載せるだとか、病んだ狂人の嫉妬心を刺激するような行為は極力したくない。しないほうがいいぞー

つうか、わかってるはずである。育児あるある漫画を書いてる奴とか、育児あるあるユーチューバーとか。ガキをダシにして金儲けしてる連中である。これが暴力的な人々の嫉妬を刺激する、我が子を危険に晒す行為であると。わかっててやってるんだろうから筋金入りである。いざとなったら子供が拉致されて段ボールに詰められて帰ってきてもそんなに気にはしないのだろう。。鉄のメンタルである。俺は我が子が殺されたら迷わず自死を選ぶだろう。あの世で迷子になられては困るからである。つうか、そんな事態を1%でも招く可能性があるならそういう行為はやめておくべきである。

というか育児あるある漫画はつまんねえよ!なんのこたーない普通の生活と、アタシ頑張ってるアタシ可哀想アタシ偉いでしょ?のオンパレードだもん。誰がそんなもん美味しく召し上がるんだよ。日記帳にでも書いとけ!