【大量銃殺】共産主義政権の犯罪を告発する社会派映画10選!【強制収容所】

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監督はのちにドレスデン大空襲を描いた「ドレスデン 運命の日」なども撮ったが、そこでも性急な恋愛模様やややご都合主義的な展開など、堅苦しすぎず観れる作品作りがウリだ。
トンネル


尋問/Przelichanie(1982)

interrogation

ポーランドはソ連によって解放されてからは赤化し、ずっとソ連の良き相棒となっていた。つまり民衆を抑圧し、情報規制し、監視社会を作って市民にテロを行っていた。

1982年ポーランド映画。ポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダが製作総指揮を務めた映画が、製作当時は当局の許可を得られず91年に劇場で初公開された。
共産主義独裁時代のポーランドにおいて、無実の罪で保安部に連行されたある女の話。

これはきつい映画!海の向こうでは18禁らしい。
でもなぜかカンヌ国際映画祭で賞をとっているらしい(謎)。というわけで観賞要注意。

拷問メニューはバラエティ豊富で、殴る蹴る、小便飲ませる、水牢に閉じ込めて眠らせない、裸にして見世物にする、犯す、銃で脅す、・・などなどゲシュタポもビックリである。
そしてこの女の人が強情に自白を拒むので拷問映像のオンパレードになってしまっている。
全ては無実の罪を自白させるため、そしてその供述書に署名をさせること、そうすることによって際限なく米帝のスパイを作り上げては粛清していた時代があったのである……。こんなことに国費を使い込んでりゃ滅びて当然だ……。


クロッシング/ 크로싱(2008)

clossing

朝鮮の貧乏な労働者が、残酷な政治体制の下でどのように苦しめられていくのか、その実況中継をジックリネットリみせてもらえる映画である。あまりありそうでなかったな、こういうの。

中盤、北朝鮮の悪夢のごとき強制収用所の様子が描かれている。不潔だし意味もなくどつかれるし、ネズミあり虐待あり飢餓あり思想教育ありといったあんばい。

特に印象に残ったのは、中国人の子供を身ごもって強制送還された、朝鮮人女性だが、臨月を迎えた大きなお腹で劣悪な収容所にぶち込まれたのだろう。看守は「その雑種をどうするつもりだ!」と腹をぶん殴るの。なんて直球な暴力…唖然としました。もはや社会主義などどこにも存在せず、歪んだ純血主義に支配された狂気の閉鎖国家の一端が伺えるシーンだった。

クロッシング


無言歌/夾辺溝(2010)

mugon

無言歌…
すごいタイトルだ。どういう意味かはわからなかったが、観て納得はさせられた。ハッピーな映画ではない。

中国の右派闘争というものをおれはよく知らなかったんだが、これほんとか?

1949年、中華人民共和国を建国した毛沢東は独裁体制を布く。しかし、56年にソ連でスターリン批判が始まったことも契機となって、毛沢東は「共産党への批判を歓迎する」と「百花斉放・百家争鳴」と呼ばれる運動を推進。これ以後、知識人の間で中国共産党に対する批判が出始めるようになった。しかし、57年6月、毛沢東は人民日報に「右派分子が社会主義を攻撃している」という社説を掲載し、突如、方針を変更。ここから一気に、それまで党を批判した人々を容赦なく粛清する「反右派闘争」が始まった。右派分子とされた人々が収容された再教育収容所では、ちょうど59年から61年にかけての「大躍進政策」のもたらした飢饉の時期と重なったため、多くの死者を出した。78年以降、多くの「右派」の名誉回復を行ったが、いまだ名誉回復されない者も多い。
公式ホームページより

飢餓と寒さと惨めな内ゲバと。
公安局や官僚や党員の奴隷として苦しめられる人々の姿。

これはやはりスターリンがウクライナで引き起こした飢餓ジェノサイドを連想させる。既視感のあるやり方。人間の思想を検閲してレッテル貼りして撲滅する。証拠は密告一本でいい。共産党の常套手段である。