ホロコースト否認、ホロコースト否定論と呼ばれるものがあります。
それは、第二次大戦中にナチスドイツによって行われた、ユダヤ人の民族絶滅政策(=ホロコースト)をねつ造、あるいは誇張であるという主張全般のことを指すのですが、これは比較的に日本などでは「ありえそうな話」ということで、主にネットを中心に信じている人も多い言説です。これは「マルコポーロ廃刊事件」が日本で騒動を起こしたことが由来しています。
戦後世界史最大のタブー。
ナチ「ガス室」はなかった。
http://www7.plala.or.jp/nsjap/marco/marco0.html
私はとりあえず、ホロコーストがあった、なかったについては、よくわからない、というスタンスで、ホロコーストを否認する主張がどのような経過を辿って今に至るのか、歴史を追ってみたいと思います。あくまで「ニッチな世界史」です。
まずこれを見てください。
ホロコーストとかいう史上最大の作り話
http://fknews-2ch.net/archives/37988034.html
まあ、まずは下の方のコメント欄をご覧ください。
賛否両論ですよね。
ホロコースト否認に同意、賛同する人もたくさんいますし、否定論を否定する人もいます。数えてはいませんが、否定論肯定派の方が数は多いような気がしませんか? 日本のネットユーザーの間では、割と受け入れられている・・・そう考えてよさそうです。
ホロコーストは多数の物的証拠と証言がわんさと溢れているとされています。そして何よりドイツ政府が公的に認めて謝罪していますし、ルドルフ・ヘースやアドルフ・アイヒマンなどのホロコーストに関わったSS隊員も、ユダヤ人の大量虐殺を否定するようなことを主張していません。そもそも疑う理由がないようにも思えます。にもかかわらず、これだけ現代日本人の心をつかむ理由とは・・・わくわくしてきましたねw
では、ホロコースト否認の要点はなんなのでしょうか?上記サイトを参照してみましょう。
ううむ、けっこうボリュームがありますね。私的にこのサイトの主張を上から順番にまとめてみますと・・
①ホロコーストに疑問を持っただけで言論弾圧を受けるのはおかしい。
②ユダヤ人絶滅を指示する命令書が見つかっていない。ヒトラーも「絶滅を示唆する言葉」を一度しか使っていない
③ガス室は存在したかどうかが疑わしい。
④ツィクロンBは高価だし、特性上人間の大量殺戮にはむいていない。
⑤犠牲者の数が多すぎて統計と合わない。陰謀論のにおいがする。
⑥被害者の証言や主張につじつまが合わない部分がある。
⑦ガス室で青酸ガスが使われた痕跡がない。(「ロイヒターレポート」を引き合いに出す)
⑧焼却炉の能力を考えれば、そんなにたくさん灰にできたはずがない。
⑨「肯定論者」が「否定論者」を相手にしないのが変。言論封殺っぽい。(①に近い主張か)