【行動修正】洗脳の歴史【マインドコントロール】

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そしてどうやらここでは囚人に対する過激な拷問が行われているらしい、と世界が気付くのに大して時間はかからなかった。

グァンタナモはアメリカの国内法もキューバの国内法も及ばない治外法権地区であり、周囲は海と地雷原で囲まれているため脱走は困難。軍法のみが適用される。かつてハンナ・アーレントが述べたように「完全な支配に達する本質的な最初の一歩は人間の中の法的人格を抹殺すること」がまず必要とされたのである。

フードをかぶせたり殴打したり顔に水をかけたり※眠らせなかったり、メタルやノイズミュージックを12時間ぐらい爆音で連続して聴かせるなどの拷問が「強化尋問テクニック」として2014年12月に報告書としてまとめられた。
ここで楽曲を無断で使われたとしてカナダのインダストリアルバンド「SkinnyPuppy」が楽曲使用料として666000ドルを請求。自らの楽曲を本当に人を傷つけるために使用したアメリカ国防総省に対し怒りを露わにした。

※顔に布を被せて水をかける拷問は映画「ゼロダークサーティ」や「ルートアイリッシュ」などでもおなじみ。”Waterboarding”と呼ぶ。大層苦しいそうである。下手すりゃ学校でもどこでもできてしまうお手軽さが怖い。

これらは白人がアフリカやアジアで行っていた伝統的な拷問や、アメリカがベトナム戦争で行っていたやり方や、イスラエル国防軍がパレスチナの民に行っていた拷問法のミックスで、兵士たちは効果的な拷問法を勉強して実践していたらしい。

少し前にCNNの記事でグァンタナモ刑務所に収監されたある囚人のインタビューが載っていた。一部抜粋する。

米中央情報局(CIA)の拷問について上院が6000ページの報告書をまとめたという話を聞いた。だが私が語るのは、この報告書が対象としているCIAの行動とは別に、グアンタナモで起きたことだ。上院の報告書は、米国人が受け入れなければならない現実の始まりにすぎない。
それは凍り付くような小さな独房の静寂の中で始まり、終わる。
独房の扉が開く。私に対する最初の尋問は3カ月間続いたと思う。尋問は2組に分かれて交代で昼も夜も続けられた。
尋問は毎回、怒鳴り声で私を起こすところから始まる。それから私の顔や背中を殴る。私はただ眠りたくてたまらず、頭がくらくらする。この部屋は壁一面に人の顔写真が張ってあり、彼らはそれぞれの写真の人物が誰か教えろと私に迫る。だが私は知っていたとしても、ほとんど焦点を合わすことができない。怒鳴り声やののしり声はますます大きくなる。そして彼らが部屋の隅にいた男にうなずくと、男が私の腕の2カ所に何か薬物を注射する。そこまでしか覚えていない。
凍るような独房。扉が開く。今度は看守が入ってきて、野生動物のようなものすごい騒音を立てる。
私はいつも抵抗して、運ばれてくるわずかばかりの食事を食べることを拒んだ。尋問の担当者は私を嘲笑い、そして腹を立てた。大声でののしって食事を私の頭にぶちまけた。彼らは隅にいた男に、静脈注射で私に栄養を取らせるよう指示した。男は私の腕の2カ所にチューブを挿入し、出血させた。
凍るような独房。扉が開く。今度は看守が私を床に押し倒し、順番に背中を踏みつける。
私はもうこれ以上絶食はできないと告げる。彼らは食事を床にぶちまけて豚のように食べろと言う。トイレに行かせてもらえない。ますます耐えられなくなってくるのを彼らは眺め、もし私がパンツの中に漏らしたらレイプするぞと通訳させて笑う。
凍るような独房。扉が開く。彼らは私を立たせ、米国旗に敬礼させる。
映画館のような部屋でほかの囚人たちが虐待される映像を見せられる。それから私に踊れと命じて、彼らが私につないだ鎖を引っ張りながら、円を描いて走らされる。拒もうとするたびに、彼らは私の最も触れられたくない部位を触る。
凍るような独房。扉が開く。雨が降って、至る所にぬかるみができている。私は足枷をされていてうまく歩けない。彼らはわざとぬかるみの上を引きずり回す。
今度はポルノ部屋だ。至る所にひどい写真。男とロバの写真もある。私は衣服をはぎ取られて裸にされ、ひげを剃られる。私の宗教に対するいわれのない侮辱だ。女性の裸の写真を見せられる。いろんな動物の鳴き声を出せと言われ、拒むと殴られる。冷たい水を頭から浴びせられて終わる。

これらの拷問に、20世紀初頭に共産主義者たちが編み出した「技術」が参考にされてるのは疑いない。

おわりに――現代の洗脳の舞台

洗脳は過去の遺物だろうか? それは違う。例えば学校。そこでは教師による体罰や見せしめ、最悪な仕事をあてがったり特定の生徒を孤立状態に置いたりして、行動を矯正しようとする試みがいまだ活発である。これらは血に飢えたコミュニストの秘密警察のやり口と何ら変わりはない。

精神病院。ついこの間まで、患者は三つ指ついて看護師に跪き、薬や食糧を「頂戴」していた。医師や看護師が治療と称して労役を課したり、拘束したり殴りつけることも普通のことであった。暴れる患者を独房に留置したり、電気ショックを流したり、過剰に抗精神薬を投与して大人しくさせることは今でも普通の「医療行為」である。

老人ホームや施設では、認知症の高齢者や障害者を懲罰として寒空の下に放置したり、頭を小突いたりおむつの交換をわざと遅らせたりする虐待が日常的に行われている。彼らはこのようにして障害者が夜間に騒ぎを起こさなくなると信じている。

刑務所では明治時代から変わらぬ軍隊式の規律が守られており、囚人は飴と鞭で行動を統制されている。

宗教カルトでは、違法な薬物の使用や、コミュニスト流の集団学習や自己批判が用いられ、操り人形と変えられた日本人が山ほどいる。オウム真理教はLSDを使用していたし、内部での集団リンチや「時計仕掛けのオレンジ」顔負けの思考洗脳が暴露されて問題となった。幸福の科学、創価学会・・・まだまだカルトは日常に蔓延っているし、内部で何が行われているのか解明するのは難しい。

キューブリックの「時計仕掛けのオレンジ」やジョージ・オーウェルの「1984」、オールダス・ハクスレーの「素晴らしき新世界」は、人間を外部から洗脳する様子が描かれているが、これはSF映画としての創作や空想の産物ではない。いずれも現実に行われた破壊的な思考洗脳を元ネタに作られた作品である。マインドコントロールは決して空想の産物ではないし、幽霊やお化けのような、架空の恐怖ではない。

座間市の連続殺人犯、白石隆浩容疑者も洗脳について学んでいたという報道も見られた。洗脳の心理的テクニックの基礎は、上記のごとくスキナー派心理学のオペラント条件付けや、パブロフの古典的条件付けが重大なヒントとなっている。その技術はシンプルであり、誰にでも真似することが可能だ。

最も恐れるべきは学校である。我々は誰しもが「学校」へ我が子を送り込まねばならない。「学校」へ行かなければ社会の成員として扱われないからだ。しかし、そこは様々な洗脳が実践される恐ろしい場所である。どうすれば良いのだろうか。調べたが、洗脳に抵抗する手段に関する研究は多くなく、CIAによるLSDを使用したわずかばかりの研究があるのみである――(LSDによって被暗示性が高まると、容易に自白することもあれば逆に意志が固くなることもあるという)

洗脳は、あらかじめ「洗脳されるかも」と心の準備をすることで効果が弱まるとの報告がある。敵の戦術を知ることのみが、「自由」を守る唯一の手段なのかもしれない。

この記事を書くのに、様々な資料を参考にしたが、特に一冊下記の本をお勧めする。

この本がなければこの記事は書けなかった。興味のある人は購入をお勧めする。

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